キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
クッションカバーも取り扱っています。
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(お急ぎの場合は、「ヤマト運輸宅急便+配達時間帯指定なし」のみお受けしますので、お問い合わせ下さい。)
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4/25
コレクション2「アンティーク・マラティア
マラティア方面で織られたキリム。
色合いといい一目見てマラティアですが、どの地域のものかと考えた時にふと分からなくなります。
そこで櫛模様を得意とするアダナ・レイハンルではないかと考えると、それはそれで納得できる部分とそうで無い部分が残ります。
周知のようにレイハンルは櫛模様のメダリオンでも凹み部分は隙間を空けておき、髪飾り等の模様を置きます。
この櫛模様を延々と連ね流水模様を描くパターンは、やはりマラティア、中でもクルドのクレイジーなこだわりだとすれば、色合いも説明がつきます。
マラティアのキリムであれば、オリジナルの長さで3mを切るサイズは少なく、この事からも長椅子の上敷き等の用途が考えられます。
まわりくどい説明になりましたが、古い時代の鮮やかななすび色の現れた上等なマラティアです。
4/23 ジジム4「カラプナル
古くて質の良いカラプナルのジジム。
大きさはそれぞれ違いますが、小さいものからМサイズ相当のものは、大抵お祈り用です。
ただ、ジジムにはミフラブ模様又はそれに変わるものが殆どありません。
偶々、今回のものは上に突き出た角模様があるので、それと分かります。
場合によっては、この角が1本だけの時もあります。

くどいですが、何十枚というその年のストックの中から買い付けているのはほんの僅か、今ではもう買うのをやめていますから、これらは全て何年か前に買い取ったものです。
今でもジジムは見つかりますが、買い付けるというより見ている方が多く、カイセリ方面に行く度、新しい発見があります。
もしも安くて良いものが手に入れば買い取るかもしれませんが、豊富な在庫がありますから、余程の事がない限り仕入れはしません。
4/18 ジジム4「オブルク
オブルク又はカラプナルのジジム。
産地について、以前から気になっていた為、カイセリのコレクターに確認してみました。
すると、彼の答えはオブルク/ウブルク。
てっきり、カラプナルと答えると思っていたから、少し意外でした。
そこで、「何故なのか、このデザインだとカラプナルなのでは?」と、尋ねました。
すると彼は、「デザインは確かにそう。でも細部はオブルクと同じだし、この立派な房を見て。こんなに仕事が良いのはオブルク、ウールも柔らかい。」
地元で4代も続くキリム屋というのも、伊達ではありませんね。
しかしながら、賢い彼は、仕入れた時からいくらで売って、儲けがいくらになるかまで決めていたので、一向に値引きに応じません。
終いにはいつもの手、「もう要らないから。」と本気で断りました。
今度は相手が折れましたが、こちらも簡単に判断を覆すのは納得がいかないので、「安くして貰っても要らない。」と言ったものの、未練が残ったので最後には買い取った次第です。
ただ、模様が踊っているのは想定外で、中々、仕事は上手くいきません。
4/16 ジジム4「シワス
シワス辺りで織られたと思われるジジム。
見た目の良さに加え、飾りに使うにも手軽なこのサイズ、安くは売ってくれないと見た時から思いました。
ですから、価格交渉は避けて、相対的に安価なカラプナルではないのかと、切り崩しにかかりました。
相手もこの業界では物知りとして知られている事もあり、しばらく、本気での検証を行う事にしました。
やはり羊の角はデザイン面でカラプナルが優位になりますが、産地を決めるのは、むしろボーダー部。
しかし、これも決め難い。
ただ、房の始末はシワスですし、隙間なく模様を詰め込むのはクルド系のよう。
コンヤはもう少しスッキリして均整のとれたデザインが好まれます。
やはりシワス方面というのが妥当なのでしょう。
4/11 ジジム4「オブルク
オブルクの白ジジム。
最も定番のものですが、中々奥が深い。
先ず、最近は、この3×3のギョルのものが少ない。
稀に出てきても、ややボッテリしているか、色の組み合わせが悪いのか、私の考えるオブルクではありません。
それでも、これはというものがあるにはあります。
ただ、お祈りに使うと、踏み込んだ部分のジジムは擦れていますし、白いジジムに汚れは致命的。
ですが、トルコ人はそう考えないらしく、上等の白ジジムを靴で歩く店内、それも入り口近くに敷いていたりします。
案の定、半年後には汚れていますが、その時になってから、これは要らないか?と聞いてきます。
汚れる前なら買っても良かったですが、何故わざわざ汚すのか、私たち日本人には理解できないところがあります。
4/ 9 コレクション1「アンティーク・ホタムシ
最も広く知られているホタムシの大作。
小さなベレケット模様を連ねて出来上がる、極めて職人気質の高い作品であるのは勿論、このタイプにありがちな些細なミスが皆無であり、一般家庭と言うより腕利きで知られるファミリー等に依頼して制作されたものかもしれません。
元々トルクメン人は忍耐強く、手仕事に卓越した腕前を持つ人達です。
そんな彼らの職人集団であれば如何に卓越したキリムを生み出す事ができたのか、これを見ているとよく分かります。
当然、この手のキリムは誰しもが欲しがるキリムであり、その価値を知る者ならお金を積まれてもそう簡単には手放しませんから、もしかすると、跡を継いだ家族が売りに出した可能性も考えられます。
これを手に入れた当時はアンティークをバンバン買い付けていた時代で、その時は、また次がある位にしか思っておらず、正直、出費が増えただけで、嬉しくありませんでした。
ただ、売ってくれた卸屋は、「カタログデザインだ。知っているのか?」と、珍しく恩を売ってきたのには少し意外感がありました。
私より古くからこの道にいる彼がそれほど自慢するの?と思いましたが、最初の20年程は貧しい生活をしていましたから、この手のキリムには縁のない時代だったのだと思います。
ともあれ、これを入手してから数年が経過、この様なキリムは姿を全く見なくなり、幸運にもこれを見つけたのが最後でした。
4/ 2 クッションカバー「カシュクリ絨毯」「アンティーク・ベラミン/バクティアリ(追加)」各2枚
カシュクリ絨毯のクッションカバー。
同じカシュカイ系統でも上のランクにある絨毯で、カシュカイの大らかな装いがより精巧になったものと思って頂いて大筋で間違いありません。
事実、パイルはとても緻密に叩き詰めるようにして結ばれており、折り曲げる事も不可能な重厚さです。
ただ、それ程古い絨毯ではなく、およそ50年弱程度と中途半端な年代。
ダメージのある絨毯を丸ごと一枚買って加工したのですが、小さなダメージが多かったため、クッションカバーと小さな絨毯それぞれ2枚しか取れず、それぞれに加工賃がかかってしまい、採算が取れない位の微妙なラインになりました。
在庫として抱えていても何の利益にもなりませんから、安く販売します。
なお、ミニ絨毯の方はまだ加工が終わってないのでまだ現地にあります。
(申し訳ありませんが、個別のお問い合わせにはお答えしておりません。)

べラミンのクッションカバーは、何故か前の配送から漏れていた為、今回2枚追加です。
最初の掲載では「バクティアリ」と記していましたが、キリムの品質が良いのでべラミンだと思います。
とても美しい天然色のオンパレード、かつ、フィールドど真ん中です。
今回、改めてじっくり見て、黒い部分がこげ茶、濃紺、限りなく黒に近いこげ茶の3色がある事が分かりました。
掲載済みのものも同様に濃紺が使われているものがありますので、お問い合わせ頂ければお調べいたします。
3/28 ジジム3「シワス
シワスのジジム&キリム。
折に触れて記してきましたが、シワスのキリムは品質に優れています。
細い糸を使い、密に織り上げられるので、これと似たデザインのアフヨンよりずっと手間暇が掛かっています。
新しいキリムの様に、所要時間=価格ならシワスは高くなりますが、オールドなので価格は変わらないどころか、場合によっては安い事すらあります。
では、何故が安いのかといえば、シワスには化学染料のオレンジと黒の縞々模様が多く、品質が良い割に人気が低いからです。
その点、これは天然の赤が使われたそこそこ古いキリムなので、上の価格帯にあります。
ただ、現地近くであり、卸屋に売っている仲卸さんから買い付けているので、安く仕入れる事ができています。
以前は、一回り、二回りも小さなサイズがこれと同じ価格で販売していました。
3/26 ジジム3「フェティエ
フェティエの赤いキリム+プトラックのジジム。
このジジム、イスタンブルの卸屋の下で長く働いている修理人が勧めてくれました。
何でも、私の好みのキリムだと見て分かったので、取っておいてくれたようです。
若い頃からずっと修理をしていますから、良し悪しは一瞬で分かります。
ただ、それが売れるかどうかは分からないのが難しいところ。
ただこれだけは、彼が手に持って、いつ披露しようかと抱えていた時から、良いものだというのは雰囲気から分かっていました。
古くて良いものは輝きが違いますから、どんなにたくさんのボロキリムの山に埋もれていても一瞬で違いが分かるものです。
卸屋は、自分の右腕の彼が勧めているキリムですから、その顔を立てなくてはなりません。
一方、私も彼の親切に応えたい。
その為、少しの価格交渉でこちらの希望価格まですんなり落ちたので買い取りました。
3/19 オールドLランナー「アンティーク・シャサワン
シャサワンのカットキリム。
ヨーロッパから出てくるものの場合、大抵、カットされたものがペアで見つかり、これもペアで出てきましたので、何処かの邸宅で飾りとして使っていたものだと思います。
ただ、その様な素振りが感じられないのが不思議なところ。
覚えていらっしゃる方があるかもしれませんが、1枚だけが先に来ましたので、それは掲載・販売済みです。
これは2枚目となり、過去のものと数値を比較してみると、20㎝長くカットされていました。
天然色が美しいキリムなので、ソファーの上に置いたり壁等の飾りにしたりするのが、一番目を惹くと思います。
3/12&14 アンティーク・タブリーズ絨毯・クッションカバー
タブリーズの絨毯クッションカバー。
絨毯として販売するつもりで買い付けたので、古いペルシャ絨毯の修理ができる人を探してもらうのに約半年かかりました。
そして、イスタンブルに行って実物と対面、画像を撮影して、修理の話をしました。
その時の説明では、イランから来ている腕利きの職人が引き受けると言ったそうで、修理代金が何と2,000ドル。
その職人曰く、修理があると分かるようならお金は入らないというもの。
それでも高過ぎます。
少し考えて、これはある意味詐欺だなと思ったので、他の店に絨毯を運ばせて、それからじっくり対策を考えました。
悩ましい古い修理ですが、修理そのものはとても上手い。
ただ色合いがほんの少し薄いだけ。
最後の手段として、パイルを染色する方法がありましたが、高価な絨毯にその手は宜しくありません。
いろいろ相談しながら、考えた末に、クッションカバーしか方法がありませんでした。
少し前に発注したものなので、いつもの工房で制作してあります。
絨毯は2度洗いしてありますので、パイル表面はとても綺麗、古いタブリーズのパイルはこんなに滑らかなのかと感心されることでしょう。
また、絨毯の画像はパイルがある分、暗く写りがちなので、明るく写るように努力しました。
携帯端末で御覧になると、実物よりかなり明るく映し出されると思います。
実物の色合い等は、全体像を参考にして下さい。
価格については、60×40㎝、 50×50㎝、40×40㎝の3パターンを面積比で基本価格を設定した上、デザインが良くてパイルも良好な
フィールド部分は数が少ないので割高にしています。
いずれも、パイル残り具合などを見比べて反映しましたが、相対的にボーダー部分はパイルがよりリッチな上にデザイン性に優れているにも
拘わらず、数量が多いので安価な価格設定です。
アンティークのタブリーズ、フルパイルのボーダーで1万円というのは二度と無いでしょう。
この状態で残っているのが奇跡なくらいですから。
なお、カットに際して、破損のある部位は外していますが、一部ベージュ色の部分にイランで行われた修理があります。
この修理は穴を塞いだのではなく、薄くなった部分のパイルを入れ替えて使っていたものと思われ、余程、大事に使っていたものだと思います。
※折り返し部分の絨毯の割れを防ぐため、必ず、中綿を詰めてご利用下さい。
外表に緩く巻いて包む予定です。
2/28 オールドLランナー「アナムル」2枚
アナムルのキリム2枚。
殆ど使われていないのではないかと思われる上に、とても赤色が美しいキリムです。
いつもはイスタンブルの卸屋から買い取っていましたが、この赤色だけのものは高く売れるからと2倍以上の価格を言われ、買うのを辞めました。
私もトルコに通って長いので、この手のキリムがどうやって売買されているか知っています。
普通はまとめて50枚くらいの山を丸ごと買い取るので、基本、原価はどれも同じです。
確かに、穴の開いているものは加工品にしかなりませんから、良いものは高く売るのが筋です。
しかし、2倍というのは、どう考えても足元見ています。
そのため、他の町に行って、赤いアナムルはあるかと尋ね回ったところ、カイセリで見つけたのがこれら。
でも、そのカイセリのキリム屋もしたたかで、「イスタンブルではいくらだ?」と聞いてくるものですから、こちらも値上げ前の安い価格を言い、それより安いなら買うが高いなら要らないとキッパリ。
これで、この勝負は勝ちました。
相手は質問を間違えたと思います。
余談になりますが、この手のキリムは、経糸を持ち上げて機織りのような形で織り進むので、織り目が整い過ぎて修理すらままならない高品質であり、幅が80cmを超えるものは織るのが難しいので、まず見つかりません。
2/26 素敵な絨毯「アンティーク・タブリーズ
タブリーズの古い絨毯。
単に古いだけのタブリーズ、色柄と状態さえ気にしなければ直ぐにでも見つかります。
ただ、大抵はパイルが擦り切れているのと、とても大きく、12平米くらいあります。
大きければそれだけ修理にも費用がかかるので、中々買い手が見つかりません。
景気の良い頃であれば、リッチな欧米人がその邸宅で使う為に、金額等は気にせず、色柄さえ好みなら、少し眺めて即決で買って行きました。
しかし、米国からは渡航注意情報が出され、リッチな人は他の国に行くようになり、増えたのは、単なる観光目的で来るアラブ人、そして、1週間450ドルの破格値でやってくる団体ツアー客。
どうしてこんな絨毯を買うでしょう?
古いペルシャ絨毯は、パイルが擦り切れて薄くなったものですら、私の様な外国人業者が買おうとすれば、3,000ドルが相場、値切って2800ドルが限界。
(※カシャーンのアンティークです。)
これは、業者への卸価格なので、市販価格となると良心的なお店でも80~100万円近くになると思います。
2/21 コレクション2「アンティーク・.カラジャダー」2枚
カラジャ・ダーのチフカナットをバラしたもの。
初めてこれを見た時はチフカナットにしてありましたが、左右の色目は微妙にずれていました。
それを無理やり合わせているのでキリムは凸凹していましたし、房の部分は編み込みに巻き込まれて、とてもこのままでは敷物には使えないものでした。
でも、彼らはきっとそのままで使っていたと思います。
そういう人達です。
その後、彼らの生活スタイルが一変し、使用場所の無くなったキリムは仕舞われていた筈。
彼らの居住地だと、土地にかかる税金は気にしなくて良い位ですから、使わなくなったものは何でも仕舞っておく事ができました。
しかし、マンション等の住まいに移ると収納スペースも限られる為、已む無く放出されるというケースがありますが、それならばもっと早く放出されても不思議ではありません。
この2枚は割と最近、マラティアに出回ったものなので、持ち主の家族に何らかの事情があったのでしょう。
事実、マラティアの裕福な家庭は売らずにキリムを持っている事が多く、人目につくと、売ってくれという話が出ますから隠してあるそうです。
参考までに、ここに2枚揃った状態の画像を貼っておきます。
2/19 絨毯ML「マラティア・シナン
シナンのお祈り用絨毯。
運良く、マラティアで見つけて買い取りました。
パイルがほぼフルに残っており、織り目は整っている上、単調なデザインが多いシナンにしてはかなり凝ったデザイン性が自慢です。

マラティアには外国からの買い付けが殆ど来ませんから、地元のキリム・絨毯屋は近隣都市、主にイスタンブルの業者に転売する事でやりくりしています。
以前、買い付けしていたカイセリの業者も、実は、マラティアまで買付に出向いていました。
きっとこちらで買い取らなければ、他のトルコ人業者に売っていたと思います。
そして、イスタンブルに届くまでには複数の業者を介するので、価格が実に2倍にもなるのです。
ただ、遥々マラティアまで行っても、年々、安くて良い物は減るどころか、皆無に等しい状態。
携帯が普及している今、手に入れた品物は、顔馴染みの業者にメールで転売している様で、店頭に残っているのは売れ残りだけという有様。
もうマラティアを訪問する事はないかもしれません。
イスタンブルよりも食事も安くて美味しく、遊び感覚で立ち寄るなら良いかもしれませんが、仕事としてはもう終わった気がします。
2/14 絨毯ML「ニュー・マラティア
トルコ製の新しい絨毯3枚目。
おそらく他の2枚と同じ色糸を使って、違う織り手に依頼して制作されたのだと思います。
ただ、経糸が他より僅かに細いので、別の機会に紡いだ糸かもしれません。
いずれにしても、実感として感じられる程の差異ではなく、折り返した時等に伝わってくる微妙な質感の違いに過ぎません。
それでも結び目は良く詰まっており、この大きさなので、重厚感もあり、保温性に優れます。

なお、これらは他のマラティアで買い付けたものと一緒に、カイセリの友人に送り、そこでまとめてアクサライのクリーニング屋に運んで洗って貰っています。
アナトリアでは修理・クリーニング共に1番の優れた職人さんがいる町です。
そこで、一番腕利きと聞いた工房に依頼してあります。
(指定しなければ、安価なクリーニング屋に送られ、安物の洗剤を付けて洗い、ろくに濯がれず、洗剤の粉が残っている事さえあります。)
そして、洗い上がりをそのままストレッチ工房に送り、それをカイセリに戻して、数日後に輸出手続きを取りました。
絨毯は安価ですが、高価な絨毯と同等以上の手間をかけていますので、この手間賃だけで本当なら1万円位掛かる所、友人に頼んだので、完璧な仕事でありながら本場ならではの価格で仕上がっています。
ここまでのケアを施したので、欲を言えば、もう少し上の価格帯で提供したいものです。
それに、ここまで手配できる日本人は他にいないと思います。
2/12 絨毯ML「ニュー・マラティア
トルコ産の新しい絨毯2枚目。
写真では水色が典型的な化学染料に見えますが、実物はほのかに緑の気配が感じられ、古い絨毯の様な色むらさえあります。
化学染料ならほぼ均一に染まりますから、化学染料なのに敢えて色むら作っているとしたら大したもの。
もし、天然色だと言われても、そうなのと思う位の出来栄え。
もし、これが10万以上円もするような絨毯なら天然染料かもしれませんが、直接コード番号を書き込む位なので、やはり化学染料なのでしょう。

かつて、このデザインのお祈り用絨毯が、ベルガマの山間の土地で若い女性によって盛んに織られており、とても柔らかい品質の良い絨毯は人気を博し、ブランドになりました。
今はカタログでのみ見られます。
2/ 7 絨毯ML「ニュー・マラティア
マラティアで買い付けた新しい絨毯をご紹介します。
3枚あり、1枚ずつ掲載していきます。
普段、この手の絨毯は一切買い取りませんが、今回は破格値でしたので少しだけ買い取りました。
以前に、マラティアで絨毯を織っている工房からセールスを受けた事があり、今回の設定価格は、その原価+輸入にかかる諸経費程度。
この絨毯、織るだけでも1ヶ月では難しいでしょうから、新しい絨毯でこの価格はあり得ません。

商売上手なら安く買いました等とは言わず、マラティアの手織り絨毯、フカフカで手触り最高!、天然色ですと書けば、2倍の価格でも売れます。
でももし、将来、その嘘がバレたらどうなるでしょう。
お客様は、不満はあるけど、今更、文句付ける訳にもいかないという気持ちになるでしょう。
安く販売しても利益が出ますので、ここは正直にご紹介します。
2/ 5 オールドL3「ベリタン
ベリタン部族の大判キリム。
不思議なもので、イスタンブルで通用するキリム用語とマラティア等のローカルでは結構違うところがあり、キリムや絨毯がそのまま地方都市名や部族名で呼ばれています。
それがクルド語だったりするので、ネット検索しても見つかりません。
ただ、ベリタンだけはマラティアのキリム屋、何処に行っても通用したので、かなり有名な様子。
もしこれが、どうでも良いキリムなら、わざわざベリタンの名で呼ばれる事はありません。
マラティアで珍しく自分の店舗(倉庫のようです。)を持つオーナーが一番に披露してくれた、彼が持つ一番いいキリムがこれだったのです。
大きなキリムなので、これくらいスッキリしたデザインの方が日常使いには向いている上に、耐久性もあり、品質も良い物です。
1/31 クッションカバー「アンティーク・.エルサリ・絨毯
先にご紹介したエルサリをクッションカバーに仕立てました。
あのままの状態では買い手が無く、さりとて、これほど精巧なトルクメン絨毯だと修理代金が絨毯原価以上に高くなるからです。
遥か以前、イスファハンのオールドバザールを現地人と回っていた時、年代の若いトルクメンの高品質タイプを修理しているのを見て、驚きました。
経糸を隙間なく、物凄いテンションで張りつめてあり、パイルを入れる隙間が見つからなく、これで完了なのか?と思ったくらい。
その強烈な経糸と抑え糸を噛ませてある所に、一目ずつパイルを結ぶのです。
しかし、大変な作業の割に、修理糸には輝きが無いので、同じ色糸を織り込んでも光の具合により違う色彩になります。
細いパイルを埋め込んで誤魔化す事は簡単ですが、それなら、修理した意味合いも半減してしまうというもの。
カットに際しては、小さな穴等を避け、無駄になる部分を極力減らす為に、サイズはまちまちです。
また、フルのパイルであっても、部分的に薄い部分が点在しているため、一枚ずつ慎重に見た上で、価格を調整しました。
基本、46×46cmサイズの中に部分的にパイルの短い所があるだけ、言わなければ分からないくらいですが、気持ち、価格調整してあります。
なお、面積比の価格設定なので、二度とは出来ない大きなサイズに魅力があります。
それでも、単価が高くなったため、いつもより利幅は低くしました。
1/29 オールドL3「フェティエ
フェティエの小振りな大判サイズ。
このサイズも時折見つかる事もありますが、縞々模様だったり、赤一色のキリムの上にジジムがポンポンと乗っかっているタイプです。
これだけ手の込んだキリムは見た事がありません。
この込み入ったデザイン、フェティエの様な織り手任せのやり方だと、もっと歪な形になると思うのですが、これはそれなりに精巧です。
こんな模様を織る位ですから、それなりの腕前があったと言う事なのでしょう。
同じサイズのキリムでも、縞模様タイプと比べて何倍も時間と手間が掛かっていると思いますが、オールドなのでその分は余り加味されていません。
1/24 オールドL3「パムッカレ・チルプ
ご存知、パムッカレ地方のチルプと呼ばれる椅子にかけて使うキリム。
この地方のキリムは色合いが良く、業者の間でもとても人気が高く、特に数量の少ないチルプは、良いものは勿論、私なら絶対に要らないと思う物ですら売れていきます。
その為、卸屋が一年掛けて買い取ったキリムの山に誰が一番にアクセスするかによって、入手の可能性が大きく左右されます。
当時は、卸屋もチルプの在庫切れが続き、2年振り位に買い取った品物の中にこの一番良いものがありました。
相手も高く売るつもりなので、私にも50ドル増しの料金を提示してきました。
流石にそれは無理だと言うと、何枚買うのかと聞かれたので、3枚買い取る事にして、気に入らない1枚は後でキャンセルして、やっとの事で少しだけ安く手に入れました。
1枚位は良いものを見本に持っていても良いかなと思って買ってありますが、それでも希望価格よりは何千円か低く設定しています。
1/22 素敵な絨毯「アンティーク・トルクメニスタン・エルサリ
トルクメニスタンはエルサリ族の絨毯。
記憶を頼りに、元のサイズはキリムの部分を含めて大体、3×2m程だったと思います。
店主の話によると、随分前に仕入れたらしく、何と2枚ペアでありました。
見比べると、殆ど同じデザイン。
もう片方の絨毯に大きな修理はありませんでしたが、全体的に使用感があり、これよりは少し色合いはこなれ、古い感じがよく出ていました。
その分、全体的にパイルがこれより短くなっていました。
どちらが欲しいかと言われれば、なんの躊躇もなくこちら。
古いエルサリで、例え壊れている所があっても、フルのパイルが残っているものなんて、今時、そうお目にかかれません。
ただ、良い絨毯ほど修理は難しいものなので、これはまた別の形で登場して貰います。
1/17 オールドM2「トロス
いわゆるアダナ・トロスキリム。
アダナにも似たデザインは勿論ありますが、それらは同じ模様を何度も繰り返して使ってきたステレオタイプ的な印象があるのに対し、これは、織り手の相違工夫により創り出された為、キリムが持つメッセージ性が伝わってきます。
個人の好き嫌いは様々であり、何もこのキリムが特別なものではないかもしれません。
それでも、見た途端に何か伝わってくるものがあるのは、アンティークの他には少なくなってきています。
制作されて何十年も経過したにも関わらず、こうして、当時の制作者の心情等が感じ取れる作品は、実用品+アルファの楽しみ方ができるでしょう。
1/15 オールドM2「クルホユク
クルホユクの小ぶりなお祈り用キリム。
毎年のキリム探しの際に、ふとこの一枚だけが出てきました。
最初見た時はカイセリのサルズだと思っていたのが、よく見ると、クルホユクでした。
中央部のミフラブが、しっかり自己主張しています。
クルホユクはどこかかっちりしている印象がある中、これは古いせいか、大らかな様相を含んでおり、見た目は愛可愛いらしく、触れてみると、その品質に感心します。
サイズは小振りですが、原価が安くならないため、これでも頑張った価格にさせて頂いています。
詰まる所、持ち運び用なのか否かという事です。
1/10 コレクション3「カイセリ・マンチェスター・絨毯
昨年、マンチェスター絨毯を2枚ご紹介しました。
それらは、ヨーロッパに出回っていたものでした。
房がとても短くなっており、ゲチキ(抑え糸)は隠れているのでコットンの良さが分かり難いものでしたが、今回はソフトなコットンにも触れて頂ける上に、パイルの結び目の細かさ、肌触りの良さに驚かれる事でしょう。
柔らかいパイルは、これから使う程に艶が出てくると考えると、ワクワクします。
反面、このマンチェスターを使い込んで良いのかという迷いすら感じます。
日常品なら安い絨毯で十分かもしれませんが、+αの満足感を望まれる方に向いている様に思います。
これもそう大きくはありませから、重さ的にも壁掛けに出来なくも無いです。

日本ではこれより品質も程度も低いものに、凄い高値が付けられています。
他に代わるものが無いからです。
もし、このサイズのイスファハン等の絨毯で、同品質、古いものならいくらになるでしょう?
しかも、これが最後の一枚、又は二枚目の可能性が高い。

更に余談になりますが、マンチェスター絨毯にはイランのカシャーンにもあり、マンチェスター産のウールと謳われているものがありますが、そっとしておいて下さい。
それだけ情報が無いという事であり、間違いも貴重です。
1/ 8 絨毯ML「アンティーク・.ヤムット
ヤムットの古い絨毯。
イスタンブルの目抜き通りにある店なのに、売れ行きが今ひとつ芳しくない店から買い取りました。
店主はトルコ人の絨毯屋なのに、押しが弱く人の良い所があり、周りからは慕われて、いつも同郷の仲間が集う、そんなお店です。
私自身、何も買うつもりはなく、それでも半年ぶりのイスタンブルに到着した翌日なので、挨拶しようと店に入った次第。
すると、店主自慢のこれが出てきました。
ダメージのある絨毯は、普段買いませんが、これは見た途端に別格だなと感じました。
普段、絨毯は敷いている状態で裏面は見えませんが、この品質は持っているだけで嬉しくなるくらい上等で、色彩はテッケにしか見えません。
土地柄、目の超えた顧客も訪れ、これを見つけてはそう言った絨毯談義が始まり、人によっては120年だという者もいたそうです。
たぶん、目が揃って品質が良いからだと思います。
しかし、120年前のトルクメンなら赤は更に強く、所々に黄色が入り混じってくる筈。
まぁ、こうして破損があるものは、稀に良いものが見つかるので、そう言った憶測を呼ぶものです。
真面目に考えて、この目の細かさだと100年は超えている程度、後は経年の様子等から少し加算したのがこの年代です。
1/ 3 コレクション1「アンティーク・シャルキョイ
シャルキョイの超特大サイズ。
特にこの様なキリムが欲しかった訳ではなく、ただ、何か良い物があるらしいと聞いて、ふらりと訪問したら、これが出てきました。
予感はしていましたが・・・
いつもはキリムを納屋に収納してある彼が、キリムを探して家の中に入るのは初めて。
そして、手際よく折り畳まれた赤い物体が出て来て、いざ、広げ始めても中々全体像が見える様な場所がありません。
その時は、「誰がこんな巨大なキリム買うの!」と他人事の様に思っていました。
しかし、場所を変えて全体が見える場所に広げて貰うと、当然、凄く見応えします。
想像してみて下さい、目の前一面がこのシャルキョイで覆われるとその場の雰囲気どころか空気さえも一変、目の前が急ごしらえの美術館のようになります。
これを広げて見せるオーナーの何と自慢気な事でしょう。
素直に、「こんなキリムを所有できるなんて羨ましいなと。」という気持ちが起こってきます。
既にそういうキリムも持っていますが、どちらかというと玄人好みするタイプ、対して、このシャルキョイはキリムを知らない人、誰でも息を飲む美しさがあります。
しかも、価格は高いとはいえ、買えない金額ではありません。
ただ、転売となると価格もそうですが、サイズ面で日本では難しい。
少し交渉して、一度は諦めました。
お茶を飲んで歓談し、諦め半分でふっかけて見ると、相手も提示価格を下げてきました。
でも、そこからは互いに譲りません。
当然、両者の中間価格なら簡単に折り合いは付くと思いますが、それではまだ高い。
いつも夕食をご馳走になり、「いつでも遊びに来て、泊まってくれればいい。」という程の友人で、値切るのは心苦しいですが、高過ぎる価格は呑めません。
こういう時は欲しくない顔を見せると、相手が折れるもので、本気で困り果てた顔つきになったのでしょう、空気を読んだ先方が折れて商談成立の運びとなりました。
改めてじっくり見直すと、私達の想像に遠く及ばない過去の時代に卓越した職人技が発揮され、この素晴らしい作品が生み出されたものであり、何世紀もの経験の積み上げによる集大成がここにあり、今、同じ物を真似て作ろうとしても叶いません。
これは特に販売する事は考えていませんし、欲しいと言う方も中々無いと思います。
将来は、欧米に多いシャルキョイのコレクターさんに販売する事になるのかもしれません。
12/27 絨毯ML「ヤムット
トルクメン産、ヤムット族の絨毯。
これを買い付けた店のオーナは、販売済みのケルマン、ムジュール、アンテップ等の古い絨毯を売ってくれた方です。
トルクメンも豊富なコレクションをお持ちなので、上等なものがお望みなら、上はいくらでもあります。
前回それら絨毯を掲載した時の解説で触れましたが、オーナーは、絨毯パッチワークを世界中に手広く販売しており、この手のトラディショナル品は10年間、店の倉庫で眠っていました。
その所為で、偶々、当時は在庫品を安く買えましたが、次回以降は、販売価格が高くなったので、そこからの仕入れはあと僅かです。
多分、この価格だと、他所様のやや難あり総化学染料のエシュメと同じ位だと思います。
完品はもっと高く売られていますから。
12/25 絨毯S2「アンティーク・カルス
カルスのアンティーク絨毯。
カイセリで買い付けましたが、よくぞ今まで残っていたものだと思います。
ただ、私達にとっては貴重な天然色のアンティークも、価値が分からない欧米の顧客にとっては、化学染料だろうと、天然色だろうと関係ありません。
色とデザインがさえ好みならそれで良く、年代物である必要は全くありません。
更に言うなら、トルコ産だろうが、中国産だろうが関係ありませんから、トルコの絨毯産業が壊滅しました。
今では、手織りと見間違うばかりの機械織りの絨毯が出回り、古い絨毯を扱う業者には死活問題です。
たぶん、そういう事情もあって、私が行くまで売れ残っていたのだと思います。
今回、他の商品を安価な設定にしている分、このカルスを割高に感じられるかもしれませんが、去年までの少し程度の良いオールドのヤストックに付けていた価格になります。
12/20 絨毯S2「ムジュール
ムジュールの古いヤストック絨毯。
細かい話は説明で触れた通りです。
これもカイセリで買い付けた絨毯の一枚で、オーナーは、アンティークのムジュールとしてアメリカ向けの通販サイトに掲載していました。
勿論、色ムラがある等とは一切、触れられていません。
欧米人は、色合いがキュートだと言って喜んで買っていくそうで、表と裏の色の違い等気にしません
その時の価格が、220ドル位でした。
私の見ている前で、掲載を削除したのです。
絨毯のプロである彼の目利きは間違いありません。
しかし、ここ日本、特にインターネット販売では説明が必要です。
結局、退色の原因は分からないままですが、これはこれとして受け入れて頂けるなら、お買い得な一枚になると思って買い付けました。
当然、私は業者価格なので、まとめ買いする際にはノーマルグレードの中にこの様な少しだけ良い物が含まれています。
12/18 絨毯S2「イェシルヒサル
イェシルヒサルのヤストック絨毯。
ヤフヤルほどのネームバリューはありませんが、かつては品質の良いキリム・絨毯を産出していた地域です。
この名前を直訳すると「緑の城塞」になりますが、城の必要がない高地であり、おそらくその高さ故に、城塞に例えられたのでしょう。
キリムの場合、牧歌的な側面が多分に感じられるのどかな面影が伺えますが、絨毯ではより商品価値が高い為か、家庭毎に工夫が凝らされ、技量を競うような物が見られます。
特にこれはカイセリの花柄をベースにして、アクサライ地方の影響を受けて作られた、まるで工房ものの絨毯のような雰囲気があります。
画像ではいくら柔らかいと説明しても分かり難いので、どうかな?と思われるでしょうが、これは見た目よりも触れた時の感触により感動する絨毯です。
上下が僅か1㎝少々模様がないだけで、絨毯としては何も支障は無く、少しでも安く買えるならそれはそれで良いのではないかと思います。
12/13 絨毯S2「アワノス
アワノス産の小さな絨毯。
カイセリの市街地からカッパドキアまで、車を猛烈に飛ばして1時間少々の距離なので、運が良ければ、こうして珍しい地元の絨毯が手に入ります。
数が少ないため、イスタンブルにはまず出てきません。
キリム・絨毯でトルコ各地の物をお求めの方には、価格面でも良い機会になると思います。
(余談になりますが、日本語表記する際、アワノスのVは英語風にヴがよく当てられますが、トルコ語ではワになります。)
このアワノス、欧米人は訪れますが、日本人のツアー客はまず来ません。
カッパドキアから車で15分程と近く、かつては賑わっていたであろう田舎町ののんびりした空気が居心地良く、街には小さなキリム・絨毯屋もありますから、近くまで行ったなら訪問してみては如何でしょう。
12/11 絨毯S2「ヤフヤル
ヤフヤルの小さな絨毯。
随分久し振りに手に入れました。
何がどう違うのか定かではありませんが、ヤフヤルの絨毯は、カイセリ地地方特有の柔らかいウールが特徴で肌触りが良く、コンヤ方面の仕事の良さも加わり実用向きの絨毯にはもってこい。
本当は、中判サイズを探していたところ、価格面で折り合わないので、取り敢えず安価に買えるヤストックだけ、他のものと一緒にまとめ買いしました。
以前販売していたものはこれより少し古くて良質でしたが、3万円台でしたので、価格的にはこれが底です。
12/ 6 絨毯S2「シワス
カイセリで買い付けたシワスのヤストック。
シワスは隣の県であり、手広く探せば他にも見つかると思いますが、何故か、シワス・マラティア方面のものは少なく、状態が良くて古いものはこれだけでした。
キリム・絨毯共にシワスは仕事が良い事で知られ、地元の業者から言わせれば、品質が良いのはマラティアよりもシワスです。
シワスのジジムは皆さんも知る通り最高の品質ですし、キリム・絨毯のみならず、ショール等様々な手仕事に定評があります。
ただ、仕事が良いだけでは商売にならないのがこの業界の難しさ。
シワスの2×3mの縞模様キリムより、1枚のチュアルの方が高い事もあるのですから、商売は難しい。
余談は別にしても、実用的なヤストックとして、価格も控えめであり、申し分のない一枚。
12/ 4 絨毯S2「クルシェヒル
クルシェヒルの絨毯ヤストック2枚目。
デザインこそ定番のものですが、図柄の構成がしっかりしており、作りも丁寧。
何より天然色が多く使われているので、色合いはしっくりと馴染み、古い物ならではのゆったり大らかな空気感が漂います。
流石にパイルは少し薄くなっていますが、絨毯なのでキリムよりも重厚で、寒い時期は保温力があり重宝します。
軽くて移動も楽、パーソナルチェアの背もたれやソファー等、お気に入りの場所でお使い下さい。
今回は他のヤストック等10枚程度と一緒に購入した事に加え、特別なセールスがあったので、この価格設定が可能になりましたが、多分、次は品物があったとしても高くなります。
(今期入荷に合わせて、絨毯S2の在庫品を値下げしています。
こちらもこの期にご利用下さい。)
11/29 絨毯S2「クルシェヒル
クルシェヒルの絨毯ヤストック。
地方の絨毯屋に行くと、以前はどの店も同様にヤストック絨毯を平積みで何段も高く積み上げていたものです。
そして豪快に、一山いくらで売買するのです。
しかし、気がつくとそれらは姿を消し、毎年、少量しか出てきませんから、当然、価格が高くなります。
マラティアで買い付けようとしましたが、2倍近い価格を提示され、要らないと断ると価格は少し下がりました・・・が、その時にはもうこちらの買う気が失せました。
そして、今年は小さな絨毯は出せないと思って9月に訪問したカイセリで、偶々、店のオーナーが新しい店舗に移るという事で、現金が必要な為、最初から安い価格を提示してくれたので少しまとめて買い取る事ができました。
但し、殆どが中央アナトリア近郊のものなので、絨毯の厚みはやや薄手な中、これはマラティア地方と遜色ないタイプです。
11/27 オールドM2「ユンジュ
もう1枚のユンジュ。
それぞれ別の機会に買い付けたものですが、同じ頃に届いて撮影を済ませたので、比べ易いように並べて掲載します。
お勧めの点、やはり天然色。
アンタルヤに置かれた数千枚ものキリムの中で、どう見ても天然色のキリムであり、どうしてここにあるのか不思議でした。
殆ど使用されていないのは当然ながら、なぜ、この織り手の家庭ではこれ程豊富に色糸が手に入ったのか不思議です。
ユンジュの人達ですから、その気になれば染める事は出来たでしょうが、もう、キリム自体にかつてのような活躍の場が無い事は分かっていた筈です。
このキリムは何かしら大事なものであり、かなりの労力を払って複数枚が同時期に制作され、嫁入りする娘さん達に持たせたのではないかと思われます。
11/22 オールドM2「ユンジュ
ユンジュのお祈り用キリム。
その名の由来は羊毛を商いとする人達、羊毛を納税手段として行ってきた事に由来するものの、これが制作された時代は、機械糸が安く手に入る時代です。
今でこそ、手紡ぎ糸は重宝されますが、当時、応分の付加価値は認められ難く、もはや生計は成り立たなかった事でしょう。
そうなると、アナトリアの多くの田舎町同様、農業で半自給自足の生活を行っていた筈です。
娘さん達は、母親から教わった通り、自宅の二階に設けられたベランダ風の窓の近くに織り機を立て、家事の合間を見つけては慣習を惜しむかのように仕事をこなしていった事でしょう。
工業化の波は田舎まで押し寄せ、あれ程名を馳せたキリム・絨毯ですが、一気に消えて無くなりました。
このキリムはその末期に近い時代、何とか、伝統技術を守ってきた数少ない家庭で制作されたものではないかと推察します。
このサイズであれば、お祈り用しか考えられませんが、織り手自身、誰がこのキリムを使うのかしら ?という想いがあったかもしれません。
それでも教わった通り、しっかり目を詰めて教わった通りの丁寧な仕事で仕上げてあります。
残念ながら、お祈り用キリムとしての出番は殆ど訪れなかったと思われ、こうして皆さんのお目に掛ける事ができました。
11/20 オールドM2「カイセリ
カイセリはプナルバシュ辺りの集落で織られたキリム。
このところマラティアとカイセリをバスで移動する事から、これらの地理に詳しくなりました。
マラティア発カイセリ着のバスステーションに行くチケットを買っていても、そこで降りる客が他に居ない場合、バスは止まってくれず、手前の道端に降ろされてしまうのです。
仕方なく、ガソリンスタンドで今の場所を訪ね、どうやってカイセリ市内に行くかの算段をしていると、大抵、誰かが助けてくれます。
ガソリンスタンドに来る客は大抵がカイセリ市内に行くからです。
そして、正にその場所がプナルバシュ近くだったのです。
巨大なカイセリ市から少し離れ、元々は荒野のような場所だったんだろうなと思います。
この地のキリムはサルズ方面のキリムの特徴に、少し青色が入り、異常なくらい精密なタイプが見つかりますから、たぶん間違いありません。
この事は、トルコ人業者は勿論、カイセリ人に聞いてもまず知らないと思います。
11/15 オールドL2「マナストゥル
マナストゥルの小さめ大判サイズ。
解説でも触れた通り、元々は一回り大きなサイズではなかったかと推察します。
何故、カットするのか疑問に思われるかもしれませんが、片側のボーダーに浸食があると、修理とカットを天秤にかけて安い方を選択するのです。
その違いが100ドルに満たなくても、彼らはカットを選択します。
これらのキリムを買う欧米人、特にイタリア人に人気がありますが、彼らはオリジナルには殆ど拘りません。
大抵は、キリム自体を知らないのですから、仕方ありませんが、コレクタークラスでも案外適当。
彼らは、キリムから感じるインスピレーションなりデザイン性、色彩の組み合わせといった私達日本人とは違う感性が働いているようです。
話はそれましたが、もし、文句のつけようの無い状態なら、2倍位の価格は必須なので、お買い得であるだけでなく、キリムそのものも結構良い物です。
私の所ではこういうマイナス面も説明しますが、他店様では99%何も説明なしに高い価格で売りつけ、そして、何も知らないままに終わります。
11/13 コレクション1「アンティーク・カラプナル
コンヤはカラプナルの大判キリム。
しばらくコレクションの大判の掲載をしていなかったので、もう買うのを辞めたと思っていらっしゃるかもしれませんが、撮影を済ませると私の中で一仕事が完結して、掲載を忘れていました。
写真の背景は、最近の撮影で使うデッキではなく、以前に使用していたウッドデッキのものです。

このキリムとの出会いは商品説明に記した通り。
その時、4枚のキリムをコレクターから拝借し、最終的に2枚を買い取りました。
いずれもカラプナルです。
もう一枚は更に古いキリムですが、古過ぎてブラウンが朽ちている為にまだ現地に留めてあり、もしかすると、向こうでバイヤーが見つかるかもしれません。
両者を比べた場合、精巧さが目に付くこれの方が日本人の好みには合っている様に思い、先に取り寄せることとしました。

普通、いくら古くて良質なものであっても、キリムの模様は部位毎に微妙に異なります。
でもこれはカラプナルだというのに、シャルキョイばりの精巧さで織り進められており、触れた印象では良質なホタムシを彷彿させます。
実はカラプナル一帯はトルクメン人が住み着いた土地であり、これらカラプナルとホタムシは親戚同士。
特にこれはキリムの上下にホタムシと同じタイプの縞模様キリムがあり、その類似性をよく感じさせてくれます。
11/ 8 オールドL2「ブルガリア
ブルガリアで織られた伝統的なスタイルのキリム。
シャルキョイでも幾何学模様のタイプ、特に、ピロットにこれと似たものが見られます。
同じブルガリアでも北部のチプロフスキーにも近いタイプはありますが、それらとは由来が違い、これは伝統的なブルガリアのキリムです。
また、このデザイン、中央に木の葉の様なモチーフが置かれたスタイルは、スラブ系の文化圏ではしばしば銀の皿と呼ばれます。
理由は不明ですが、「銀の皿」はトルコと同じです。

ブルガリア、特に田舎の方は遊牧民系の土地柄であり、職人が腕を競ったシャルキョイと違って、名も知られていない田舎の集落で制作されたもの。
本来はもっとシンプルで色味も少なかったのが、次第に装飾性を意識するようになり、長い年月のうちにこのスタイルに変化したと思われます。
残念ですが、非常に小規模であり、個々の民家で制作されたものしか無く、ブルガリアにも殆ど残っていません。
そういう意味では、シャルキョイより稀少性はあります。
その為、ドイツ人コレクターBさんは「5,000ドルで売れば良い。」と、当時は言っていました。
彼自身、世界中を回ってこの世に出ていない様々な織物を発掘して巨万の富を得た人です。
ただ、展示会の様なお金持ちが集まる場所で売るのとは違って、当時買い付けた時の想定よりも、低い価格設定にしています。
11/ 6 オールドL2「バルドゥズ・エルズルム
バルドゥズの中~大判サイズ。
最近はめっきり見かけなくなりましたが、以前は、時折ですが見かける事がありました。
焦げ茶色の背面にエルズルムらしいミフラブやメダリオン模様が置かれ、大判では小さなミフラブが幾重にも並ぶものがあり、それは壮観でした。
ただ鑑賞するには最高でも、優に4mを超える長さがあり、実用品としては不確かなところがあって、買うのを辞めたのが今も脳裏に残っており、マラティアでこれを見つけた時はとても嬉しくなりました。
何故か、昔からエルズルムとマラティアは交流があり、キリムのデザインもよく似ています。
そして、エルズルム等北部のキリムもマラティアで見つかります。
幸運にも壁掛けとして使われていたものなので、古いキリムに付き物の汚れや破損、下手な修理を心配しなくて良く、価格も控えめと、マラティア仕入れならではの魅力でしょう。

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