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fc242 ピシニク・ヤストック |
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ピシニクを代表するデザインで織られた古いヤストック絨毯。 デザインが微妙に違うのか、色合いのせいなのか、それともその両方の影響なのか、同じ模様でも趣が違います。 キリムもそうですが、本当に古い物だけが持つ独特の味わいを感じます。 画像では伝わり難いですが、実際に手に取るとミフラブ背面の星模様がゴルフボール大のサイズでとても愛くるしい。 色合いでは、インディゴによる染めの技術が高く、黒い程の濃紺色を始め、青や青緑に至るまで上手く染め上げてあります。 画像で黄色く見える所は、黄色とオレンジです。 このオレンジは黄色をこの赤色で上染めして作られており、化学染料の様な生易しいオレンジと違って、とても濃厚な色彩。 とても古い絨毯に見つかるのと同じ色です。 後ろ面のキリムと同じ色糸と思われます。 ピシニク独特の製法のせいか、ウールの肌触りはとても良く滑らか。 でもなぜ、ピシニクはこれほどユニークなのでしょう? トルコの文化省と思われる研究報告の一部をご紹介すると、制作に必要な素材は、綿糸を除き、織り手の家族が自ら用意したそう。 チジル(Cizir)と呼ばれる羊から毛を刈り取って保管し、それを小川に持って行き、塩で揉み泡立てて洗う等々、製法や絨毯の織り目を詰める為の鉄の櫛など実に多彩な内容。 利用方法も画像付きで説明があり、細長い食事の部屋に絨毯を敷いて、その上に直接座ります。 家族が向き合って座るのではなく、全員が壁を背にして座って食事を取り、その前は食事を運ぶための通路。 その壁面に背もたれクッションとして制作されたのが、これらヤストック絨毯。 一部屋に6〜8枚程度が敷き詰められていたそうです。 用途としては、自家消費されるものの他に、婚姻の持参金代わり、また、贈答用としても制作されていたという事で、品質を高める工夫が行われてきたのでしょう。 この絨毯は嫁入りの持参品として花嫁が持ってきたものだと思います。 制作したのは、花嫁ではない可能性も濃厚。 もし、花嫁が自分で織ったのであれば、キリムの様に自分の好む模様と言うのがあって然るべきなのに、ここには持ち込まれていないか、もしくは、隠すように織り込まれているのかもしれません。 そういった文化的側面までも思い起こさせる、独特の味わい醍醐味がある小さな大作だと思います。 利用方法ですが、非常に柔らかい絨毯なので、基本的に飾りです。 飾りとする際、壊れたキリム部分が目障りに思う方は、裏面を切り離すべきと思います。 四方を確認したところ、ギリギリ絨毯には浸食が無く、房止めすると綺麗な絨毯になり、また、後ろ面キリムの内側は更に濃厚な燃えるオレンジがあり、こちらもテーブル等の飾りになります。 (分割と房止めの加工は、無料で承ります。) |
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