キリムの店*キリムアートアトリエ |
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fc255 ホタムシ・キリム |
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| 産地 | ホタムシ HOTAMIS KILIM |
| 年代 | 1850年以前 |
| 大きさ | 417*113〜120cm |
| 価格 | 250,000円 |
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欲しい人には喉から手が出るくらい欲しいキリム。 そうでないない人には全く興味がわかないかもしれない作品。 何らかの理由で3枚に切り分けられてしまいましたが、幸い、全てが揃っています。 また、このキリムはチフカナットの片割れではなく、初めからこのサイズで制作されたものです。 アナトリア伝統の長椅子に掛けるキリム、そのホタムシ版です。 fc254アダナレイハンルと比べた時に、コンヤらしい色の調和を感じ取って頂けると思います。 赤・青・緑になすび色や黄色と言った色合いが、どれも自己主張する事なく上手く収まっているのがコンヤの古いキリムです。 色が薄いのはとても古いキリムである事に加え、初めからそれ程濃厚色に染められていない所為。 19世紀の古いキリムは殆どが濃厚色で一部に淡い色彩のものがあります。 一方で、18世紀のキリムは色合いが淡い物が多くなります。 当時の気温の影響による植生の違いの他、遊牧民の人々の住み着いた場所や制作される環境等、様々な要素が複雑に絡み合っており、どれが主因かは分かりません。 18世紀のキリムに触れる機会は少ないので、確かな事は分かりませんが、色合いだけでなく、長らく重い物の下で保管されてきた事による圧縮加減等、様々な観点から見て、これはそれに匹敵するとても古いキリムだと言えます。 デザインからも、その異質な様子が垣間見えます。 ホタムシのキリムによく見られる髪飾り模様とドラゴン模様、その2つが同時に組み合わされているだけでなく、上下のボーダーに見られる宇宙人、インナーボーダーのホタムシらしい羊の角といい、伝統的の一言では収まりきらない、初期の頃の作品だという事が分かります。 勿論、この伸び伸びと描かれたボーダーの人型模様には、目の代わりの模様と共に、子宝に授かりますようにとの願いも込められており、生命力すら感じられます。 私達の知っている19世紀のアンティークキリムは、良くも悪くも形式が整っています。 それには手本があったからです。 ただそこに至る前、まだ、はっきりと定まった形式は無いか、或いは、曖昧な部分が大きく、制作者の裁量次第でどうにでもできた時代です。 ですから、伸び伸びと大きく描かれている上に、細部、ドラゴン模様の隙間には思いつく限りの情熱を注ぎ込んだ様子が見て取れます。 そして、こういうキリムは不思議なパワーを秘めており、見ているだけで何かしら訴えかけてくるものがあります。 こういったキリムは探して見つかるものではありません。 そのそもの制作数が限られており、いくら探しても見つからないからです。 ホタムシのキリムは数多くを見て来ましたし、数百万円もする高価なものではそれなりに迫ってくるものがあります。 ただこれは模様の一つ一つに制作者の気持ちが深く刻み込まれているという点でそれらとは違う面影があり、これでしか味わう事ができない醍醐味があります。 もうこれ以上のキリムは欲しくないと思っていても、これだけは別格、そう思わせてくれる一枚です。 なお、このキリムは切り口に縫いによる房止めを施してあり、職人に数日がかりで仕上げてもらいました。 ですから、このままで保管して頂く事も出来ますし、見栄えを考えるなら、大きな布地に縫い合わせていけば、正に、博物館クラスの作品かそれ以上の代物になります。 |
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