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S353 ドレジャン・キリム |
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| マラティアで買い付けたチュアル(袋)を開いたキリム。 一瞬、シナンかと思いましたが、おそらくドレジャン部族によって織られたものです。 両者は居住地域の一部が隣接しており、茜の赤と藍色をベースにする所等共通する特徴があり、地元の業者ですら正確な判別は難しい時があります。 ただ、ジジムをメインに用いている事と、ブラウンのベースが見えなくなる程に過密な装飾を施している点等から、クルド人のドレジャン部族の作品だと推察できます。 AI検索をご利用頂ければ、以下のような説明が出てきますので、参考までに記します。 ドレジャン部族とジジム: ドレジャン部族をはじめとする東アナトリアのクルド系遊牧民は、このジジム技法を非常に得意としてきました。 ドレジャン・ジジムの特徴:: マラティヤ地方のドレジャン部族が織るジジムは、天然の羊毛や山羊の毛のベースに、鮮やかでありながらも落ち着いた赤、紺、黄色などの色糸でびっしりと細かなモチーフを浮き上がらせるのが特徴です。 実用的な役割: 非常に丈夫に作られており、かつては移動生活の際の荷物袋(チュヴァル)や、テント内の敷物、壁掛け、または娘の持参金(嫁入り道具)として大切に織られていました。 ここに書かれている通り、ドレジャン部族にとってジジムは部族を代表する織物技術であり、その技量を競うように発達した為、マラティア地方でトップクラスの水準にあります。 昨今、ドレジャンの作品として見つかるものは殆どが袋物であり、その上、古い物は希少な為、以前から収集していた方の在庫にあるのみ。 その割に、シナンのヘイベ程の知名度もなく、その希少性と高品質な作品とは裏腹に、十分な市場評価もされないままに、消滅の危機にあります。 その特徴は、ご覧の通り、水平機を用いて制作した為、又、チュアルという事もあり、歪みは常に発生しますが、それが躍るような表情を見せてくれて面白い上に、隙間なく織り込まれた精密なジジムが見る者を圧倒します。 袋物であるが故に、いくら根を詰めて織りあげても結末が早く訪れる事から、これ程に濃密な模様を盛り込んだのでしょう。 御覧の通り、細いベルト部分はスマックの技法が使われ、シム(銀の糸)も至る所に使われています。 このシムは古いタイプ、細いコットンに銀を巻いたものである事からも、その年代が推し量れるところです。 そのジジムに擦れが無く、とても状態が良い物。 右上の角に小さくジジムが失われている所があり、ここが底になっていたのかもしれません。 また、上端が下より幅広なのは、袋として使って重みで広がったというより、織り進めているうちに自然と広くなって行ったのだと思います。 何故なら、下部のプトラックジジムが7個なのに対して上部が7.5個、織り進めるうちに幅広になったと推察できます。 こういった細かい点を見て行くと、遊び心が尽きない点も古い作品ならではの魅力。 古くて小さい物であり、飾りの用途がメインになると思いますが、敷物に使う事も出来る位丈夫に出来ています。 |
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