キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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om623 アイドゥン・キリム

産地 アイドゥン AYDIN KILIM
年代 1940〜1945年頃
大きさ 145*94cm
価格 78,000円


織り目が詰まった、薄手の上質な祈祷様キリム。
エシュメ風の面影もどことなく感じ取れますが、エシュメのきちっとしたデザイン構成ではなく、その場毎に千変万化している少し大らかな表情のアイドゥンです。
何よりウールはエシュメのそれとは違い、アイドゥンらしい腰のある糸質、表面は艶やかで、独特の長めの房が現存しています。
デザイン構成は独特のスタイルを持ち、外側の黒いボーダー部には小さな生命の木、次のインナーボーダーにはベージュ色の下地にチャーミングな星模様があります。
このベージュ色のボーダー部では、染色していないウールを使うのと大差のないベージュ色を敢えて使ったのは制作者のこだわりでしょうか、それとも思いつき?
いずれにしても、赤と黒の中立地帯としてナチュラルの白いウールよりかは、随分マイルドな味わいで、カラフルな星模様を引き立てながら、自らも色むらを交えてあります。
そうして、赤いフィールドには緑色の生命の木が、特徴的なVの字を掲げるような格好で、「駒」のような不可思議な物体と共に織り込まれています。
上記のように、これはやや牧歌的なキリムなので、模様を描くほぼ全ての線はゆるやかにくねり、至る所で踊っているように見えるのが、特性であり魅力です。
上下の狭いボーダー部に用いられた半ば強引とも思える模様の配置は、織り手の苦心の作で、形式的なキリムとは違う独特の「味付け」が感じられます。
全体的に若干渋めの色合いですが、これは使用される事によって自然に退色した色合い、それでも、質の良いウールは色素の定着が良いのか深みのある色合いを持ち、無理に退色させたものとは色のトーンが違います。
画像上は、赤味がやや強く映し出されています。
このキリムの持つ風合い、実際に手に取ってみないと分かりにくい感性に訴えかける所がありますので、ぜひ直接見て頂きたい一枚です。




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