キリムの店*キリムアートアトリエ |
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オールドキリムとは?もともとキリムや絨毯などは、遊牧民が自分たちで飼っている羊の毛を利用して織ったものなので、現在の商用ベースに乗った工場生産キリムとは、全く基本的な考え方から違っています。当然、その差は製品にも表れてきます。 もともとは、羊の毛を刈り、織物に使える毛を選別し、繊維状にほぐした後に手で紡いで、洗いに掛け、天日干しします。 さらに、それぞれの色に染めていくのですが、かつては、現在のように原料を細かく裁断するといった知恵もなく、色素を定着させるための触媒に自然の物を使っていたため、キリム一枚にトラック一台分相当の原料が必要だったと言われています。 このような全て天然染料を使用する伝統は、100年ほど前に西洋からの化学染料の流入と共に次第に消えていってしまいました。 当時としては、簡単に染色できる最新の化学染料は、染色の重労働から解放される為、タダ同然で手に入る天然染料よりも貴重だったのかもしれません。 古いキリムに見られる織りや編み込み方法など、手間暇のかかる細工ほど珍重された昔とは違い、今ではその多くの技法が伝承されることなくすたれてしまいました。 現代のキリム・絨毯は、他の工業製品のように、早く、生産コストを抑えて(安く)、そして綺麗に見せなければなりません。 オーストラリア・ニュージーランド産のウールを輸入して、化学染料をいろいろと組み合わせて染色したり、最悪の場合、素材にナイロン糸を混入させて織っています。 外国産のウールは機械で糸を練って紡ぐため、繊維の強度が弱く、また酸を使って脱色しますので、キリムになってもヨゴレを吸着しやすく、経年と共にボロボロになってしまうものもあります。 トルコ産の上質なウールを使用と称しながらも、2〜3割程度の外国産ウールをミックスすることも珍しくなく、見た目には誰も分かりません。 もっとも、ニューキリムはコスト面でそれなりの成果を収め、お手軽なキリムとして広く普及することとなりました。 そのことが、皮肉にもオールドキリムのコレクターのすそ野をを拡げることに繋がり、結果として、オールド/アンティークキリムの市場価値を大きく引き上げる要因となっています。 現在では、昔の製法を復活させて、手紡ぎウールに天然染料で作成しているものもありますが、とても高価な割には、あくまでコピーであり、オリジナリティや芸術性は見られません。 オールドキリムの方が、ニューキリムより安価なことも珍しくなく、この点では、オールドキリムの方がはるかに魅力的です。 もちろん、高価なアンティークキリムとして残っているものを除けば、オールドキリムの品質もさまざまです。 安いだけが魅力の非常に粗雑なもの、古く見せかけるために薬品で洗ったものなどがあります。 まずは、クッションなどのお求めやすい商品でオールドの味わいを感じていただき、それから高品質のオールドキリムを体感してみてください。 きっと嬉しい発見があると思います。 |
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キリムとは?染織の歴史において平織は、毛羽のあるパイル絨毯よりもはるかに早い時代に発達したと考えられる。中東ではキリム、スマック、ジジムのような平織が知られているが、なかでも綴織の敷物はトルコやイランで「キリム」、コーカサスや中央アジアでは「パラス」の名称で広く親しまれているもので、欧米ではタピスリ、タペストリーと呼ばれているのが、これに当たる。 中東で最も親しまれている製織技法であるにもかかわらず、キリムは寸法が小さいうえに柄も色も地味で、パイル絨毯のような豪華さに欠けているので、これまでの評価は非常に低かった。 キリムは、本来、遊牧民をはじめとして、山間僻地の農民、牧畜民の生活から生まれたものである。 とりわけアナトリアのキリムの多くは、こうした地方の人々の需要に応じて地方の織手によって織られたもので、都会、とくに宮廷工房で専門の工人によって織られる絹製に金銀糸をまじえて織った豪華なキリムとは別のカテゴリーに入る。 アナトリアのキリムは、本来、庶民の実用品であるがために、高級なパイル絨毯のように珍重されて後世に伝えられる機会もなく、今日まで残っている古い資料はきわめて少ない。 したがって、パトロンである支配者の好みに左右されたり、あるいは都会の流行に影響されることがなかったので、比較的古い伝統がそのまま維持されてきた。 素朴ながら大胆な色使いやデザインを織り出した素晴らしいキリムは、高い教育をうけたこともない天衣無縫な女性たちの家事や育児の合間の手仕事から生まれたものである。 専門の業者に指示されて苦労することもなく、思うがままにデザインして織ったので、アナトリアのキリムには、こうした人々の自然な思いや願いが込められているのである。 出典: 「トルコの染織・キリム」展図録 1996年 解説: 杉村 棟 (当時、国立民族学博物館副館長) |
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イランキリムのすすめ当店では、アナトリアのキリムはもちろん、コーカサスそしてイランのキリムも取り扱いしています。イランキリムの多くは、華美な装飾よりも様式美や実用性を重視し、お部屋に敷いた時に、絨毯のように落ち着いた雰囲気で良く映え、スリットレスのインターロック(かみ合わせ)という織り方によって丈夫にできています。 総じて古いものほど品質が優れ、少なくとも80年以上前のもの、特に100年を越える天然色は極めて発色がよく、染め、織りの技量が特に優れています。 今では、そのような貴重な本当に古いイランキリムは市場からほとんどなくなりつつあり、一介の業者がふいに訪れても見せてはもらえないか、過大な金額を提示されてしまいます。 イランキリムのアンティークを扱うことのできない業者の中には、「イランキリムには、アナトリアほどの骨董的な価値がない」と言われますが、とんでもない誤解です。 イランキリムには、トルコ産キリムに優るとも劣らない素晴らしいものが結構たくさんあります。 宮廷に献上されたかのような、金糸・銀糸で織られた150年を越える特別なキリムや、地元の有力者が代々受け継いできた貴重な文化遺産がイラン各地に秘かに所蔵されています。 |
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イランキリムへのこだわり古いイランキリムの修理は、すべてトルコで行います。なぜなら・・・ イランの民家から買い付けたものはもちろんのこと、例えバザールから仕入れても、修理なしの現物渡しが基本であって、例え、修理可能であったとしても、修理を頼まない方が良いからです。 (ちなみに修理は別料金です。) 今まで多くの古いイランキリムの修理を見てきましたが、残念ながらイランの修理技術は優れているとは言い難いのが現実です。 修理糸にはキツい化学染料の糸、中には、細いウールの代わりに綿糸まで使って修理されたもの、それもかなり色目が違うにもかかわらず、周囲との織り目や色のバランスも考慮しないままやり遂げてしまったものがあります。 そのため、私がお願いしている卸屋さんは、イランでアンティークキリムを仕入れてきて、まず一番に下手な修理を取ることから始めなくてはなりません。 そうして、オリジナルの糸だけにして、クリーニングを済ませてから、やっと修理にかかることができます。 (イランのオールドキリムには色流れが多いので、きちんとしたクリーニングも欠かせません。) そうして、イスタンブルで修理されたイランキリムは、きちんとストレッチを掛けて経糸の断裂まで確認した後に、万全の状態で出荷が可能になります。 きちんと手入れされていないイランキリムには、変形や歪み、そして赤色のにじみなどが非常に多く見られます。 安かろう、悪かろうでは、私の好むところではありませんので、上質なイランキリムだけを厳選してご提供させていただきます。 滅多にお目にかかれない超アンティークを初めとした品々は、ちょっとした洋書よりも充実した品揃えが自慢です。 |
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