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ca341 マンチェスター・カーペット |
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| マンチェスターの小さな絨毯。 ビュンヤンやハジュラル同様、マンチェスターの工房でも小さなサイズの絨毯が制作されていました。 マンチェスターは素材も織り手も選りすぐりで、ハジュラルの上等クラスに相当します。 コスト面で割高である等の影響のせいか、現存する数量は圧倒的に少なく、カイセリでのみ取引されて終わる為、目にする機会は殆どありません。 これを見付けた経緯ですが、カイセリ訪問中、絨毯屋の知人が、町はずれのクリーニング屋に行くというので同行しました。 町の喧騒を離れた田舎の風景は、何処も綺麗だからです。 市の中心部から南下して田舎の細道を進んだ後、脇道に外れ車の轍だけが残る草木の茂る道を進むと、山の麓に開けた場所があり、そこが倉庫兼作業場でした。 時刻は夕刻の6時頃でしたが、夕日がきれいに見える場所で、その夕日に映し出された絶景のエルジス山を鑑賞していていると、目の前のフェンスに干してある絨毯が目につきました。 重厚な様子はまるでペルシャ絨毯ですが、色柄は間違いなくカイセリ、でも、ビュンヤンとは違います。 もしかして、マンチェスター?と思っていると、クリーニング屋のオーナーが友人との会話を遮るようにして私の方に歩み寄り、早速、商談が始まってしまいました。 通訳してくれた友人の話によると、私達が訪問する直前に椅子の座面からこの絨毯を取り外して洗って干したところだと。 彼もその奇遇に驚いたらしく、今日、この木枠から外して洗ったばかりだと実物を見せながら説明してくれました。 余程の幸運でもない限り、これを手に入れる機会はなかったと思います。 さて、マンチェスターの小振りなサイズは、私が知る限り、デザインがほぼ同じです。 他にも何種類かあった筈ですが、これが最もメジャーなスタイルだと思います。 これは外延部やフィールドの四隅に使われているのが水色、緑も黄緑色を用いた淡い色彩が特徴。 ボーダーの模様がハジュラルに似ている事から、制作されたエリアが近いのだと思います。 因みに、これを手に入れたクリーニング屋もハジュラルにあります。 尖塔付きのメダリオンは恐らくイランの絨毯からヒントを得て、トルコ風にアレンジしたもの。 勿論、房の部分はマンチェスター絨毯ならではの丈夫で腰のあるコットンです。 サイズ面では同じヤストック類の中でもやや大振りです。 パイルはやや長めな上に密に詰まっているので、耐久性はかなりあります。 なお、これらは工房で制作したものであり、一枚ずつ、描写の仕方や色使いが微妙に異なります。 この一枚だけは、房の手前に水色の糸の切れ端が残っています。 これは下の木枠に括り付けていた際に使っていたパイルに使うのと同じ色糸、偶々、残っていたので残していますが、簡単に取り外せます。 全部で4枚ありますので、お気に入りの一枚を見つけて下さい。 |
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