キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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ca204 ヤージュベディル・カーペット

産地 ヤージュベディル
YAGCİBEDİR CARPET
年代 1975~1980年頃
大きさ 134*84cm
価格 50,000円


ビガディチ郡の山間にあるヤージュベディル村に住む、「ヤイジュ・ユリュック(Yayci Yoruks)」と呼ばれる遊牧民の末裔が織ったオールド絨毯です。
最近ネット上でも見られる、機械糸、淡い色調の化学染料を用いた新しい絨毯とは違います。
オリジナルのヤージュベディルはセルジューク朝時代に発展し、オスマン帝国時代に現代の姿になったと言われ、何世紀にもわたり守り続けられてきたデザインが息づいています。
なお、ヤージュベディル絨毯の殆どがミフラブ模様で織られており、お祈り用と言うより、むしろメダリオン模様と言った方が正しいかもしれません。
では少し個々の模様を見て行きましょう。
ボーダーの流水模様のくぼみ、白い背面上に置かれる「井」の形は「小さな水」と呼ばれ、成熟した大人が織った事を示すサイン、そして、小さな四角形の連なりはお菓子のロクム、純粋で無邪気な幼少時代を象徴しています。
一方で、フィールド内の境界線に引かれたギザギザ模様は、老後と死を象徴するとされ、これだけで人生を表現した格好。
フィールド内の上下に描かれた模様は、この地方独自の腰に手を当てたエリベリンデ、少し鳥模様を意識している様な格好に見えます。
その隙間のソロモンの星は、織り手が抱く不安を神様に委ねる気持ちの現れ。
ミフラブの内外に描かれた生命の木は死後の安寧と共に、邪気払いも兼ねたもの。
(ミフラブ内は四葉のクローバになっています。)
また、ミフラブ内のえんじ色の部分、逆さ模様になっているのは伝統的なイーグル、力の象徴である共に、夫又は恋人を表します。
ミフラブに付けられた階段は「人生の階段」と呼ばれ、その先には結ばれた男女が羊の角として描かれると共に、邪気払いも兼ねており、内側の階段は、何らかの理由で別れたとしても死後の世界で再び巡り合う事ができるという考え方によるもの。
無論、他にも魔除けの目等たくさんの意味合いが込められ、洗練されたスタイルとは裏腹に遊牧民族ならではの数々の伝承が込められています。
一般的に、ヤージュベディルは天然色が使われていると言われ、その様に見えますが、確証はありません。




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