2007年2月17日
先日届いた中に入っていたマナストゥル・フラグメントの小さいヤツを洗ってみました。
(商品として仕入れたものは現地でクリーニングしてきれいな状態で届きますが、私用に買った小さい方は、そのままの状態で求めたためです。)

洗濯は、キリムの染料や状態によって異なるため、この方法をどのキリムに対しても同じようにした場合、「泣きを見る」事があるかもしれません。
今回洗ったマナストゥルは、150年前の天然染料が使われ、きっちりと織り込まれています。
科学染料を使った若いキリムは、色流れ・色移り・歪み等が十分予想されますので、「こういう方法もあるなぁ」程度にご覧ください。
使ったのは、中性洗剤「○マール」と柔軟仕上剤「○ミング1/3」です。・・・どのご家庭にもありますよね。

届いたばかりの状態。
美しいコチニールですが、埃っぽく薄汚れています。


古い時代の天然染料なので、色移りがないと判断し、ぬるま湯を使用。
その方が汚れもよく落ちます。
端の始末をしてありませんが、ザブザブ押し洗いました。
しばらく漬して、もう一度ザブザブ。
織り目の間から埃が落ちるように、遠慮なくザブザブ。


水の色は、こんな感じ。
汚れが滲み出ています。
心配な色流れは?
・・・大丈夫、出ていないようです。




濯ぎ1回目


濯ぎ3回目


濯ぎ6回目
もうちょっとかな?


8回濯いだ後、柔軟材で仕上げ。
「抜け毛」はたったのコレだけ↓でした。


脱水機でしっかり水気を切り、干します。
随分すっきり。


生乾きの状態でアイロンをかけて、形を整えます。
10
美しいアブラシがくっきりと現れました。





完全に乾かせば完了ですが、お昼前から雨が振り出したので、また明日。
それから、それから、、、